脂質異常症(高脂血症)
Dyslipidemia(Hyperlipdemia)
脂質異常症(高脂血症)とは
脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が増加した状態の病気です。
残念ながら、自覚症状がなく、高血圧、糖尿病と比べると病気そのもの自体が軽くみられる傾向があります。そのため、健康診断などで指摘されてもクリニックや病院を受診せず未治療のままの方も非常に多いのが実情です。
患者数は約2,200万人もいます。
自覚症状がないので定期的な検査で発見するしかありません。
放置すれば動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳梗塞、最悪の場合は命にかかわります。
このことを十分に理解し、定期的な検査をし、治療をするようにしましょう。
脂質異常症(高脂血症)の原因
- 過食
- 高脂肪食
- 過度の飲酒
- 肥満
- 運動不足
- 遺伝子異常
原因の約8割は食生活に関連するものになります。
肉、卵、バターなどの動物性食品に比較的多く含まれる飽和脂肪酸がコレステロール値を上げてしまいます。逆に、大豆製品、野菜、青魚、海藻類はコレステロール値を下げてくれます。
栄養バランスのとれた食事をとるように心がけましょう。
脂質異常症(高脂血症)の症状
高脂血症の怖いところが、自覚症状を伴わないところです。
血液中の増えたコレステロールがどんどん血管の内側にたまってしまい動脈硬化を引き起こしてしまいます。
さらに放っておくと、たまった脂質が血管を詰まらせ心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすおそれがあるので注意が必要です。
一度、診断を受けられることをお勧めいたします。
脂質異常症(高脂血症)を放置していると
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- 狭心症
- 腎硬化症
- 腎不全
- 大動脈瘤
- 心筋梗塞
脂質異常症(高脂血症)は自覚症状がないため、検査で発見するしかありません。そのため、知らないうちに病気にかかっていることも珍しくなく、放置されると動脈硬化が進み、命にかかわる心筋梗塞や脳梗塞になってはじめて気づかれることも非常に多いです。
命を落としてからでは遅いので、まずは検査を受け問題がないかどうかを調べましょう。
発見された場合には、医師の指導にもとづき、食生活の改善、内服薬治療などできちんと治療しましょう。